エチゼンクラゲが日本海から消えた?
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作成日時 : 2008/11/21 10:15
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エチゼンクラゲが日本海から消えた! 被害激減も深まる謎
ここ数年、夏から冬にかけて日本海側に大量出現し、漁業に深刻な被害を与えてきたエチゼンクラゲが、今年はほとんど確認されていない。研究者の間では「中国沿岸の環境変化説」「食害説」などが浮上しているが、いずれも決め手を欠き、謎は深まるばかり。有効利用の一環として商品化に取り組む企業などからは“資源”の枯渇を懸念する声も上がっている。
エチゼンクラゲは中国の周辺海域が発生源とされ、海流に運ばれて、日本海沿岸で目撃されている。水産総合研究センター日本海区水産研究所(新潟市)によると、平成12年以降はほぼ毎年、大量出現が確認され、漁網を破るなどの被害が相次いでいる。
だが、今年に入ってエチゼンクラゲはほとんど目撃されていない。漁業情報サービスセンター(東京都)によると、過去2年間(10月末時点)で大型定置網にかかったケースは計4000〜5000件だったが、今年10月末では約100件にすぎないという。
激減理由について、研究者の間では諸説がささやかれている。大型クラゲの生態を長年研究してきた元福井県栽培漁業センター所長の安田徹さんは、「今年夏に対馬周辺で調査した際、ユウレイクラゲが確認された。成長前のエチゼンクラゲがそのエサとして食べられた可能性がある」と“食害説”を指摘した。
中国沿岸での環境変化の影響を指摘する声もある。
北里大海洋生命科学部の三宅裕志講師は「大量の雨が降って、沿岸部の塩分濃度が低くなり、生育環境が悪化したことも考えられる」。山形大の半沢直人教授は北京五輪のヨット会場で藻が大量発生したことに着目。「藻が植物プランクトンを吸収したため、クラゲのエサになる動物プランクトンも減った可能性も検証していきたい」と話した。
ただ、いずれの仮説も日本人研究者が中国沿岸部で実際に調査したわけではないので推測の域を出ず、「実際のところ、(激減理由は)よくわかっていない」(広島大の上真一教授)のが現状のようだ。
とはいえ、上教授は「汚染による富栄養化やエサをめぐり競合関係にある魚類の乱獲などクラゲを生み出す環境は変わっていない」と、来年以降もエチゼンクラゲの大量出現に注意を払うよう促した。
漁業被害をもたらすエチゼンクラゲの“消滅”は、漁業関係者から歓迎されているが、成分研究や商品化に取り組む企業などからは心配する声も漏れる。愛媛大学と共同でエチゼンクラゲの肥料化プロジェクトに挑戦している「マルトモ」(愛媛県伊予市)の担当者は「材料が大量に確保できなければ、研究自体の意義が薄れかねない」と気をもんでいる。
どんな理由があるのか、興味が湧きますね。
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